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天気の子のホリのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.3
【作品メモ】
この映画の恐ろしいところは
『100%の晴れ女』という非現実的なテーマを掲げた中でも、一つの作品(映画)として成立させてしまっている部分にあると思う。

『天気って不思議だ。
ただの空模様に、こんなにも気持ちを動かされてしまう』
この台詞は新海誠監督がおそらく、常日頃から意識していることで、【題材を力強く訴えかける台詞】がある映画は強い。

『君の名は。』を認めなかった人々に対して、新海監督が『自分はこんなちっぽけな一つのテーマでも、面白い映画を撮れるんだぞ』と訴えかけているようにも思えた。

個人的には、
新海作品はワンカット毎が透き通るように美しいので、そこを壮大に見せるのではなく、今回の『天気の子』や過去作だと『言の葉の庭』のような、ちっぽけなテーマを拾い上げる方が程よいと感じた。

都会が雨により浸水してしまったシーンは、『崖の上のポニョ』や『パンダコパンダ』の街全体が浸水している場面を思い出させた。
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