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天気の子のHIROのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.0
「こどもvs大人」の構造を強く感じました。後先をあまり深く考えずに、気持ちを思うがままに表現するこどもサイドと、現実を見ようとする大人サイドを対立させ、最終的に、こどもサイドに従って世界が傾く結びから、深海監督が、どこか子供の立場を擁護しているように思えました。
変わり果てた東京の姿も、ここ数年の環境問題を示唆しているように思えました。
個人の価値観が強く反映しそうなSF映画の中に、環境問題や世代間の対立という現実的なメッセージを含んで世に発信できる監督に、尊敬の念です。
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