HIRO

家族を想うときのHIROのレビュー・感想・評価

家族を想うとき(2019年製作の映画)
4.2
直接目で見る映像は、父・母・娘・息子の各々が喜怒哀楽を抱き、それを外部に表明するシーンを中心に構成されているが、当然人はそれ以外に、毎日当たり前のように朝起きて、通勤、買い出し、通学、宿題…をする。そうした日常生活が「なんでこんなに全てうまくいかないのか…」という気持ちで溢れて過ぎていく中で、湧き上がっている喜怒哀楽だと想像すると、謎に胸をなでおろすような感情になる。この家族はこの先、どんなに物事が上手くいかなくても、家族がいるという理由ただそれだけで、命を捨てることはなく日常を送るのではないかと思うから。
HIRO

HIRO