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ボーダー 二つの世界のHIROのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.8
会話の進み方、人々の表情、声色、ボディタッチの少なさ、真面目な雰囲気、雨が多く重々しい気候など、北欧は日本と似ているところが多いのかなあ、という印象を受けながら観ていました。
個人的な視点ではありますが、ポジティブな意味づけをするならば、「人間を相対化し、人間の温かみをシリアスに伝え、また多様性への理解を訴える」そんな映画だったと感じます。
一般的ではない「人間」と一般的な人間の間で揺れる、ティーナの映画を通した心情の変化は、「自分を人間か否かという視点から相対化し、葛藤し、最終的に自身の人間らしい優しさに気づく」プロセスだと思います。
また、様々な文化・環境に身をおいてきた40歳の監督は、「多様性とはこういうものだ」と観客に訴えたいのだろうか、と感じました。
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