自己満足点 68点
ディズニー・ピクサー最新作!
正直に言うと、この映画はそんなに期待していませんでした。
最近のピクサー映画のほとんどが家族に関する映画を作っていて、今回また家族の話を作ってたこともあって飽きてきています。
また、魔法で亡くなった父を蘇らせるという内容が安直な感じがしていまいちノレない状態で観に行きました。
ただ、ピクサーは賢いですね!
思ったより全然良かったです。
魔法がこの映画の大きなキーになるだけに、ピクサーの中ではかなりRPG色が強くて、魔法だけではなく古代の遺跡やドラゴンの伝説等が出て来て、世界観は結構自分好みなものでした。
CGに関しても今作でもピクサーの素晴らしいクオリティは健在です。
特にカーアクションや最後のモンスターのインパクトも凄かったです。
ただ、ストーリーに関しては個人的にそこまで面白くはなかったです。
病死した父を蘇らせるという根本的な話はピクサーではありそうで無かったけど、他の映画と比べると在り来たりですし、生前の父との交流もあまり描かれていないので正直何故そこまでして生き返らせたいんだろうと思ってしまいました。
また、兄の性格も個人的に好きじゃないです。
結局兄の持ってるカードゲームが主人公達の街の歴史に沿って作られてるのでそのカードに沿って冒険するのは理解出来るのですが、別に歴史の勉強をしたように思えないし、単に中二病を拗らせてる男にしか感じなかったです。
他にも設定に関してガバガバな部分があるのでピクサー作品の中で珍しく50点以下付けるかと思ってました。
ただ、それがラストのある演出によって大きく覆されました!
何というか、自分はラストで普通な感じの感動のさせ方をしてくるものだと思っていたのですが、自分の想像してたのとは良い意味で違って結構意表を突かれました。
この在り来たりな内容でまさか感動出来るとは思いませんでした。
考えたら、ある意味ピクサーって容赦ない?(笑)
なので、ラストで結構感動出来たので好きになれたのですが、根本的なストーリーをもう少し練れなかったのかな、と思ったりしてしまいます。