へちょりーの

2分の1の魔法のへちょりーののレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.3
そんなに期待値高くなく鑑賞したが、予想以上に感動する作品だった。
さすがPIXAR。

「2分の1の魔法」よりも「Onward(前進、先へ進む)」の方がタイトルとしてはしっくりくる。
何をするにしても内気で自信を持てずにいたイアンが成長していく姿や、一見空気が読めない様に見えて弟のイアンを父親代わりの様に優しく見守っている兄バーリー。
イアンも、バーリーも、彼らの間にあった兄弟の友情をさらに前進させ、兄弟愛へと昇華させていく。
そして兄弟どちらとも2人の中にいた父親との思い出や関係を先へ進める。

僕自身も男2人兄弟。
境遇や性格は違えど、バーリーの気持ちが痛いぐらい共感でき、終盤涙が止まることはなかった。
何よりも兄弟・家族は温かいものでありたい。
そういうPIXARのメッセージを受け取ることのできる、凄く暖かみがあり幸せになれる作品だった。

余談だが、イアンとバーリーの父親:ウィルデンがPIXARの生みの親:スティーヴ・ジョブズ と重なってしまった。
PIXARという息子が、会えなくなってしまった親ジョブズを蘇らせようとしたのかな、なんて過度に見てしまった部分もあった。

ローレルは絶対見た目で吹き替えを近藤春菜(ハリセンボン)を採用したとしか思えない。笑