Jifeng

HELLO WORLDのJifengのネタバレレビュー・内容・結末

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

パラレルワールド?ふたつの世界?を舞台にしたSFチックな純愛?もののアニメ、とでも言えばいいんでしょうか。

堅書は愛する人を守るため、力を手に入れようと奮闘した。そして何より、コピーであるという現実を受け入れながらも自分自身を生きようとした。思春期に悩み、そして成長する、そして自分の正しい道に進もうとするそんな等身大の姿に見えた。

カタガキは愛する人を守るため、すべてを犠牲にしてまで奮闘した。最初は犠牲は厭わなかったかもしれない。しかし自分自身も「現実」を生きているか分からなくなって、目の前の堅書を救おうとした。苦しみながらも人生の歩を進めようとするそんな姿に見えた。

でも2人とも一行さんを愛していた。そしてその一行さんはお互いにとっては違う一行さんだった。それでも愛する気持ちに違いはないし、そんな堅書/カタガキを一行さんは愛していた。その気持ちが伝わってきて苦しい気持ちになった。

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設定というか世界観は割と似たものはあるんですかね。それこそUとかサマーウォーズのそれとかに近い気はしました。まぁこの手の設定は難解でそれでいて多分しっかり理解しようとすれば矛盾はありそうですよね。だから気にしないようにしていて、大事なのはカタガキ/堅書と一行さんの気持ち、と観てあげるとのめり込めると思います。そうしてみてあげると、めっちゃキャラを深掘りしてるわけではけど良さそうかも。

声優として出演した俳優陣グッジョブすぎる。久しぶりに君膵観たくなった笑

音楽はズルすぎる。音楽だけで持っていけるでしょこれ(どこぞの「竜とそば○すの姫」でも聞いたセリフ)

個人的に、ですけどやっぱアニメ映画はこうしてハッピーエンドというか、間違っていたかもしれないキャラでもその気持ちを描写してスッキリ終われるのはなんか嬉しいし好き。アニメまでドロドロした内容観たくない派なのかなぁ。
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