しろくま

HELLO WORLDのしろくまのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
3.4
《なんだその顔は?》
〝いや、その…。一行瑠璃さんは、僕には無理なんじゃないかな〟〝無理とは?〟〝僕の好みは、もっと可愛い系な感じでして。あんな近づくだけで嚙まれそうな孤高の狼みたいな人はちょっと〟

未来からやって来た10年後の僕(松坂桃李)が、内気な僕(北村匠)に同級生の女の子(浜辺美波)との恋愛を指南をするっていうボーイ・ミーツ・ガール系のSFラブストーリーだと思っていたら…。まさかの現実世界と仮想空間という〝マトリックス〟みたいな世界観に。その上、今を変えたら未来が変わってしまうっていうマーベルシリーズのようなマルチバース。更に北村匠さんと浜辺美波さんの恋愛映画で二人とも図書委員っていう設定って…。誰もがあの〝君の膵臓をたべたい〟でしょって言いたくなるような良いとこ取りな映画なので、面白くない訳ないよね。

本作のキャッチコピーは〝この物語は、ラスト1秒でひっくり返る〟なんだけど、鮮やかな大どんでん返しを期待してはいけない。〝なんてこった。パンナコッタ〟なオチに吉本新喜劇のようにひっくり返ってしまった。そんなオチも悪くはないけど、これまでの僕の頑張りを全否定されたような感じ。

視聴メモ:2023.04.28/078/図書館DVD
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