ロアー

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのロアーのレビュー・感想・評価

4.2
「別にドラマシリーズの方は観なくても大丈夫なように作ってるよ〜」と前に言っていた連中のことを私は疑っていた。みんなだってそうだった筈だ。そして案の定、みんな騙されていたことが今回証明されました。

今までの映画は、それでも確かにドラマを観ていなくてもギリギリ大丈夫な感じだったけど、今回のこれは少なくとも「ワンダヴィジョン」とできれば「ホワット・イフ?」を履修してないとダメなやつでしたよね。
みんな、製作の偉い人の言うことは信じずに、製作の偉い人の思惑通りにディズニープラスの年間契約しましょ!(ネガキャンと思いきやただのキャン)。

映画自体はもう、めちゃくちゃ大好きなやつでした。言葉にならないくらい大好きでした、と言いつついつもの如くいっぱい書いちゃうんだけど。

まず、サム・ライミ監督が担当すると決まった時から、密かに期待してたら期待以上だったホラー感!ジャンルとしては完全にSFホラーだよね?
クスッと笑えるホラー要素もありつつ、グロさとホラー演出が本職の仕事でした。あ、別に前の監督もホラー畑の監督だったことは忘れてないし、無印の映画も大好きです(さりげなくないフォロー)。

そして私、MCUの男性キャラではストレンジ先生、女性キャラではワンダが1番好きと公言してきたので、今回めちゃくちゃ楽しみだったし、結果としてめちゃくちゃ楽しかった反面、同じくらい辛さもありました。

だって、ワンダ・・・
ワンダ・・・ (´;ω;`)ブワッ

ワンダってなんで小さい頃からずっとこんな不憫な思いしてこなきゃならんかったの?思い返すとずっとずっと可哀想だったよね?観てるこっちまで心が壊れそうなほど可哀想な目に遭ってて、思わず泣きました。ワンダをめちゃくちゃ幸せにしてあげたい。でも、誰も歯が立たないくらいめっちゃ強い姿も美しくて悲しくてすごく良かった。

ストレンジ先生も魔術のバリエーションが増えててもはや完全に使いこなしてて、あ〜も〜大好き〜❤︎って気持ちが増しましだったんですけど、先生の魔術ってなんだかんだお上品で好きです。IWの蝶とか今回のアレとか。他の魔術師ってあんな風に魔術使わないじゃないですか?まあ、ウォンに言わせたらそーゆーところが鼻につくんでしょうし、全然上品じゃないエグいのも度々召喚してたけど。
マルチバースの先生のヴィジュアルは、途中から先生好きとしてどこまで許容できるかのチキンレースのようにも思えてきたけど、大丈夫です。最後まで大丈夫でした。このレースに勝ったんだ、私は!
先生も最終的に一皮剥けた(というかなんか生えた)し、晴れ晴れとした先生が今後の作品へどう関わっていくかも楽しみです。

ところで何でも許されてしまうこのマルチバースの設定、最高過ぎたので5倍くらいの上映時間でクドいくらい色んなバースをたくさん観せられても私は許します。というか観たかった。

少なくとも後一回はリピしてきます。

MEMO---
・あの最後のメンバーが登場するシーン、予告の段階から誰が出てくるか予想ついてたから驚きより正解だった安心感で心が凪いだ。
・個人的には「I Love You 3000」に並ぶくらいの名台詞的「愛してる」が飛び出したと思ったんだけど、どうせそこまでこの台詞持て囃されないんでしょ?わかってますよ(どメジャーじゃないキャラが推し故の卑屈さよ)
ロアー

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