緑

火口のふたりの緑のレビュー・感想・評価

火口のふたり(2019年製作の映画)
4.0
原作未読

「映画芸術」で2019年の邦画1位。
荒井監督が編集長の雑誌で1位にしてしまうのは
さすがに手前味噌がすぎるのでは? と思っていたら
キネ旬でも1位。

おもしろかった。
無駄もないし、ヤッてばかりだけど飽きさせないし、
お父さんがリアルお父さんでクスッとできたり、
雰囲気に反して観やすくておもしろい映画ではあった。

たしかにおもしろかったんだけど、
この作品が年間1位と言われると首を傾げる。
他にいい作品がなかったから消去法で押し出されて1位ならわかる。
でも積極的に1位に推せる作品としては物足りない。
2〜5位くらいならすごく納得できる。

エロ要素強いけど震災絡めたりして
エロだけに終わってないように見えるところとか、
メインふたりのダメさ加減が
いかにも生身の人間を描いているっぽく見えるところが
ウケたのかなぁとは思う。
原作未読なので、
それが映画の力なのか原作の力なのか判断がつかない。

ラストも原作通りなのかもしれないが弱く感じた。
それが却って邦画の小品って感じでウケたのかもしれない。
でも1位かなぁ。
決して悪くない、というかいい作品だけど、うー……ん。
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