入江悠の中でも「22年目の告白」の潮流な本作
個人的に好きな入江悠といえば「ビジランテ」なので過度な期待はせずに着席
似たような世界観で思い出すのは、
マイノリティ・リポートのプリコグ、PSYCHO-PASSのシビュラシステム
どれも特徴的な犯罪監視システムである
本作にも独自の犯罪監視システムが登場する「百眼(ひゃくめ)」である
システム名は実に好みである(厨二脳なので)
もうほぼHALなAIのぞみも良きです
映像的にはカッコ良く邦画としては十分すぎるクオリティ
満遍なく配置された豪華な役者陣
原作ものが蔓延する邦画界においてこのようなオリジナル作品が制作される事は素直に嬉しい
そして、これだけのお金がかかりそうな企画を入江悠が任せてもらえる幸せ
どうやら興行成績は芳しくなかったようで
このような挑戦的な作品より、安易な原作ものの企画が先行されそうで悲しいです
正直、予告の段階から地味だったし
万人が足を運ぶ集約力も無いだろうなとは思っていたけど
作品としては丁寧で手を抜いた感じのない上質な邦画だったので残念です
このまま埋もれてしまうには惜しい作品
少しでもきになる人にはぜひ観てほしい
入江悠には大作ではなくても「ビジランテ」のような作品で邦画を盛り上げていってほしい