ショウジ

ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえのショウジのレビュー・感想・評価

3.5
ナチスに美術品を略奪された人々の来歴と美術品のその後を追ったドキュメンタリーなので、ヒトラーVS.ピカソというより、ナチスVS.美術収集家だったし、現ドイツ国家VS.持ち主の子孫でもあった。
そりゃ美術館が所蔵した方が状態は保たれるだろうけど、持ち主や子孫の元に戻すのが筋じゃないかなあ…持ち主である証拠を提示していちいち裁判にかけないといけないなんて、面倒なことこの上ない。希少価値のあるものばかりだから仕方ないんだろうけど…

退廃芸術展は鬼畜の所業だが、入場無料だったのはいいなと思った。
大ドイツ芸術展は有料だったんだろうか?

ちなみに、タイトルに冠せられたピカソの話が出てくるのはラスト6分。
ゲルニカのポストカードを見たゲシュタポの将校に「あなたの仕事で?」と聞かれたピカソは「いや、これは君たちの仕事だ」と答えたそう。
嫌味言わずにはいられなかったんだろうな。
ショウジ

ショウジ