名張毒ぶどう酒殺人事件。
冤罪性の強い事件として有名です。詳細は知りませんでしたので、興味深く拝見しました。
『お上がそう言ってるんだったらそれでええやろ。ワシらの気持ちも汲んどってや。』という村人たちの言葉が聞こえてきます。
『親方日の丸』、『事勿れ主義』、『臭いものには蓋』、『節操の無さ』、いろいろなネガティブワードが頭の中を駆け巡ります。
逆らったら面倒臭いことになる。そうなったら生きていけなくなる。だから誰も本当のことを知ろうとしないし、知りたくない。
日本中どこにでもある、ムラ社会の閉鎖性、共同体意識が悪い方へ働いたことがよくわかります。
あの時代の犯罪裁判が、自白の強要によるものだとして再審無罪になる判決がありますが、この事件がなぜここまで再審請求が棄却されるのか?
物的証拠の少なさからなのか、何かの力が働いているのか、大いなる疑問です。
大事なのは、もし自分が当事者になったら、どこまでコミットできるのか、しようとするのか、意識を持つことなのだと思います。