ちゅにちゃん

クーリエ:最高機密の運び屋のちゅにちゃんのレビュー・感想・評価

2.6
1962年のキューバ危機下のソ連で、KGB職員がCIAとMI6に雇われた主人公に機密情報を流し、米ソによる核戦争の回避を図った実話。米ソ冷戦下における旧ソ連の人権侵害の実態がリアルに描かれている。不都合な人間をすぐに処刑。主人公をスパイ容疑で逮捕して長期間にわたり監禁、拷問などの非人道的な行為を繰り返す。強権的な人間が権力を手に入れることの恐ろしさを訴えている。日本でも9月に自民党の総裁選挙が行われた。誰を宰相にするかで国民の運命が変わる。権力欲の強い人や勇ましいことを叫ぶような人は危ない。権力者が暴走しないよう常に国民が監視していく事の重要性を改めて示唆している。