yksijoki

クーリエ:最高機密の運び屋のyksijokiのレビュー・感想・評価

3.8
ソ連とイギリスとの睨み合いの緊張感がスパイ同士という中でのやり取りに凝縮されていて今このタイミング、ロシアという国を考えながら見ることに価値がある一本だった。

思っていたよりサスペンス的な要素の方が強く、運び屋としてのスパイの躍動というよりはその外側を囲っている国同士の情勢や意図、それらに振り回されるカンバーバッチという構造の方が強かった。そこはいい意味で裏切られた感じ。思ってたより落ち着いてたし思ってたより後半が長かった。

後半の熱量がかなり強かったのでそこが辛いというかカンバーバッチの熱演にかなり心を揺さぶられた。見ていて辛くなるシーンも多くて、なによりもカンバーバッチ本人が変わっていく様がとても印象的だった。

中々にハードなテイストの作品ではあるものの全体的なバランスは良くて面白かった。

キャスト★★★★☆ 3.6/5.0
ストーリー★★★★☆ 3.7/5.0
演出★★★☆☆ 3.3/5.0
映像★★★★☆ 3.5/5.0
音楽★★★☆☆ 3.4/5.0
プロット★★★★☆ 3.7/5.0
バイブス★★★★☆ 3.7/5.0
全体★★★★☆ 3.7/5.0
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