ウッシ

クーリエ:最高機密の運び屋のウッシのレビュー・感想・評価

3.9
こういう、普通のおじさんがものすごい勇気を振り絞って巨大な存在と戦う映画に弱い。しかも男の友情で。泣く。

1960年の社会主義国の暮らしぶりや、ロンドンはソーホーの「退廃」ぶりの再現の気合い入りっぷりに、その時代を愛する者ならうっとりするだろう。西側の退廃の象徴とされたダンス「ツイスト」が、チャビー・チェッカーの能天気な歌声と共に流れて皆がダンスするシーンは、夢のように美しい。

ラストにリフレインする主要人物の言葉が、いまの世界の状況にも確実に有効であり、泣いてしまう。
ウッシ

ウッシ