「天気の子」「プロメア」「若女将は小学生」の日本アニメ代表がインディペンデント部門でフランスの「失くした体」に敗れた2020アニー賞にて7部門受賞の圧倒的評価を受けたNetflix配信アニメです。
もう本当に素晴らしい。
ケチのつけようの無い作品です。
本日のアカデミー賞で「トイストーリー4」が長編アニメ部門を受賞しましたが、どう考えても今作が取るべきです。
今更サンタクロース誕生譚をこれ程にフレッシュに描けるのには驚きます。
巨漢で寡黙なクロースと痩せっぽちでおしゃべりなジェスパーのバディムービーとしても最高です。
あれ程好感度の低いジェスパーの事が98分後には大好きになっています。
サンタクロースとしての伝説が徐々に出来ていく過程が音楽含めて素晴らしいです。
そこにちゃんと今日的な民族間の断絶やそれに対する解答としての教育やコミュニケーションの重要性などのテーマを入れ込んでいるのも流石ですし、人間は他者の幸せを喜べる生き物なのだという希望も感じられて最高にハッピーな気持ちになれます。
「アナと雪の女王2」でも描かれていましたが、近年はサーミを描くのがトレンドなのでしょうか。
女教師アルバが超キュートです。
彼女がいたら僕なら迷わずに島生活を選びますよ。
エンディングも素晴らしいですし、大好きな着地でした。
今作と「失くした体」のNetflix勢のアニメがアカデミー賞にノミネートされた事により「天気の子」がはじかれた様に日本アニメ枠はこれから無くなるのかもしれません。