コミヤ

王国(あるいはその家について)のコミヤのレビュー・感想・評価

4.5
積み上げられる時間によって立ち上がってしまう言語的空間(王国)は内側を守るシェルターになり、外側を排除する壁になる。なんだこれは…という時間がひたすらに積み上げられた後に、舞台の無い、虚実が行き来する本読みの場で、その言語的空間同士が干渉する現場を目撃する。
上映後の草野監督と荘子it×金城編集者夫婦のトーク。透明になる男たちと百合、高橋知由と足立智充による男性性の付与、玄関に置いていく男のプライド、マッキー・ザ・グロッケンに感じるヒップホップ、外弁慶と「頭いいんだね」。たまに垣間見える草野監督の怖さ。監督の言う"スパーク"はしていたと思う。
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