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ラン・ローラ・ランのNMのレビュー・感想・評価

ラン・ローラ・ラン(1998年製作の映画)
3.9
ローラのもとへ恋人マニが泣きながら電話をかけてくる。麻薬取引きの後、迎えに来る約束だったのになぜ来なかったのかと。
マニは仕方なく地下鉄に乗り、受け取った大金を車両に置き忘れた。このままでは元締め・ロニーに知られたら確実に殺される。
20分後の待ち合わせまでに何とかしなければ……。

深いことを考えず観られて良い。
音楽は終始激しいテクノで、アニメも挟まれ、短いシーンをサブリミナルのように繰り返すなど、アーティスティックな演出がたくさん。音楽とは逆に色彩はレトロだが、所々無理に着色したような強調がある。
古く美しい街並みと派手なローラが不似合いなようにもマッチしているようにも見える。
髪は真っ赤に染められているがぼさぼさで、大きなタトゥーがちらちらと見え、リングをごてごてと付けているが爪は各指長さが違い欠けていたりする。

ローラは失敗するとまた始めからスタートし、ゲームのように挑戦を数度繰り返す作り。その度に少しずつ条件が異なる。

関係ないが、赤い髪と水色のキャミソール、遠目で見るとミント色のパンツというカラーコーディネートが、『リトル・マーメイド』のアリエルと重なって見えた。

メモ
ゼップ・ヘルベルガー(Josef "Sepp" Herberger, 1897-1977年)……ドイツ・マンハイム出身の元同国代表サッカー選手、サッカー指導者。「試合後とは、試合前のことだ」
シュプレー川……ベルリン市街地を流れる川。
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