サマー・オブ・'86なアヴァンタイトルから切れ味充分で、今年のサマームービーのトリを見事に務めてくれそうな期待一杯に開幕。
藤子A原作かと見紛うブラックユーモア精神と伏線がいや伏兵があちこちからジャーンジャーンと飛び出す脚本も見事で横山光輝描く雑兵のようにゲェ!と悲鳴を上げっぱなし。
今年のエンタメ作品では出色の仕上がり。
ヘイトが日常に溶け込み出した昨今。
物事を頑なに一方向からしか見ようとしない思考停止に鉄槌を放つ。
「パージ」などとは視点が違う、いや起点が違う。
ほんの数十年前まではマイノリティであることが日常であった彼らからの痛烈な視点がシニカルなユーモアに彩られる。
US と見るかTHEMと見るか。
赤い集団は一昔前ならおそロシア。
今は言うまでも無いだろう。
言葉の通じない集団が手を繋いで長城のごとく他国を脅かす。
表裏一体。
二律背反。
安易な警告に走らない。
研ぎすまされた鋭利な鋏が体を切り刻む。
〜〜
今日の一曲
シンプルにこちらで
Michael Jackson - Thriller (Shortened Version)
https://m.youtube.com/watch?v=4V90AmXnguw
2019劇場鑑賞97本目