このレビューはネタバレを含みます
自分自身が襲ってくるという恐怖。ちょっと生まれる場所が違っていたら自分も向こう側だったのだという恐怖。この映画はアイデンティティを揺さぶってくるホラーだった。
ハンズ・アクロス・アメリカという貧困問題に立ち向かう活動を出してきており、映画のメッセージとして貧困もある。同じ地球に生まれても、少し場所が違えば人生は大きく変わってしまう。このメッセージ性・深掘りすればするほど面白くそして恐ろしい懐の深さと、入り口のわかりやすさの両立した映画のようにも感じた。
弟だけが母が入れ替わりであることに気づいているかのようなカメラワークもグッとくる。そしてラストシーンのあの光景。
結構観て打ちひしがれました。