jonajona

アスのjonajonaのネタバレレビュー・内容・結末

アス(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

私たちはァ…ッ

アメリカ人ダッ…ァ!

あそこ笑っちゃう。
でも大事なセリフではありますよね!
はじめは理解不能な不条理ドッペルゲンガー映画なのかな?と思いながら見ていたんですが、嫌々この監督が物語に意味を込めないわけがなかった…笑

過去のトラウマ。
再度訪れた地で惨殺されたホームレス。
不吉な予感がマックスに達したところで、現れる自分たち…
この流れのスリリングさだけで親子丼食えます(少食)!
正直ちょっと奥さんの不安げな言動にこちらもフラストレーションが溜まってきまして、なんだか焦らされます。
それも計算尽くですかね

『私達』の登場シーンはこの映画の白眉だと思います。手を繋いだ彼らの影。
オープニングで主人公()がテレビで見ていた貧困チャリティーイベント(実際に行われたイベントだそうです)への当てつけというか…
救われなかった闇の存在達が明かりの下の家族より断固たる団結でそこに立ってる。
旦那さんが敷地から出て行けと怒鳴る。
主人公は怯えて娘達を抱き寄せる。警察を呼んでコテージの中にいようという彼女の声を夫は聞かない。
手を離さず微動だにしない影。
これはおかしいとなりようやく夫が戻り鍵を締め出す。
覗き見る。手が…離れてる!
動く!動いた!
はやっ!え?なにその動き!?

…とまぁ、ここだけでテンション最高潮になっちゃいまして。楽しかったです。

笑える展開も多くてアレクサ?
AIにあんなに笑わされる日が来るとは…笑


ファニーゲームばりの理不尽恐怖展開。
そこに社会風刺を盛り込むあたりかっこいいですね。思ったより理屈がつくというか、しっかりとなぜ『私達』が現れたのか?という部分が終盤回収されていったのがスッキリする…ような。
正直種明かしなしで、もっと頭のおかしい終わり方でも嬉しかったような…笑
でもオチがしっかりしてるのは素晴らしいですね、うんうん。
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