えばら

家族ゲームのえばらのレビュー・感想・評価

家族ゲーム(1983年製作の映画)
4.2
ぐちゃぐちゃとねちゃねちゃのオンパレード。耳おかしくなるかと思った。

平凡な家族のもとにひとりの家庭教師がやって来る話。次男の成績を上げるためにやって来る訳だけど本作の主軸は全くもってそこではなく、形骸化しすぎてまるで家族という"ゲーム"をしている日本の家庭をシニカルに観せつける。
会話が全くキャッチボールになっていない家では、これほどまでに生活音が大きくてノイズになるのか。なかなかイカれてる演出でした。冒頭で家族が終わっている点は分かりやすく描かれるし、視線が全く合っていないのも洒落ていて良い。

言わずもがな「食べる」シーンが非常に良い。クライマックスは非現実的でメタファーのような感じかと思ったら、突然現実世界に戻されて絶句してしまった。

40年前の日本の映画ってこのレベルなんだ。なんか退化してない!?
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