2025年6本目
だいぶ癖強めな家庭に生まれた、斜に構える事しか出来ない思春期丸出しのクソガキに風変わりの家庭教師が来てドタバタする話。
シュールとはこの事や!と言わんばかりの世界観、当時はさぞかし新しかったんじゃないかなと思う。
キャストそれぞれの演技や横並び食卓のインパクト、淡い色味がずーっと心地悪い感じを出しててとても好き。不穏の醸し出し方がめちゃめちゃ上手い。
所謂「普通の家庭」に潜むドロドロと冷めきった人間関係の恐怖を、家庭教師がぶち壊す。
コメディ寄りの作品だが、それでもやはり人間味の無いなんとも言えない不安を与える松田優作の演技が光る。
登場人物全員癖ありすぎでそれぞれの役割が面白く、それが爆発するラストの食事シーンは超傑作。