人生に疲れた中年男たちが、市営プールの
“男子シンクロ・スイミング教室”で出会う。
家族から軽蔑され、嫌味を言われる日常をなんとか
打破したいと思っていたベルトランはチーム入りを決意
悩めるおっちゃんたちが目標に向かって頑張るのだ。
冒頭の「丸は四角に入らない、逆もまたしかり」っていう
ナレーションとその言葉を映像化したような不思議な画面。
ちょっと、何言ってるのかわからないww
でもこの感じ、「アメリ」に似ていて決して嫌いではない。
もともとはスエーデンの男子シンクロチームがモデルの実話らしい。
シンクロっていうぐらいだからなんといっても大切なのは
同調整なんだと思うんだけど、まぁ、結構自分勝手というか
コミニケーション能力に欠ける人達ですよ。
そんな彼らが挑戦するわけですよ。
スポーツですからね、身体は鍛えなきゃいけない。
でも芸術も大事な要素になる採点競技
美しくなければダメなわけですよ。
練習の後、ロッカーやサウナで自分自身の問題をお互いに喋る。
うつ病や、介護、失業、親子の問題、夫婦の問題、ストーカー
結構、重たい話やで、それ。。。
と思いつつ見ていたが
そうやってお互いの距離を縮め
思いやったり分かち合っていくのだ。
人生に躓いて輝きを失ったおじさんが
一念発起してもう一度自信と輝きを取り戻すみたいなの。
あー、「フルモンティ」っぽいのかもしれない。
あれはストリッパーだったけど(笑)
ウォーターボーイズ+フル・モンティ
時々フラッシュダンス?みたいな。
もがいてるねー。
いくつになってもあがきながら自分の夢に向かって
生きていきたい。そんな風に思わせるかっこよさ。
夢を失って、愛もお金も失いました。
他にも若さだとか、地位だとか、まぁ、なんだかんだと
失いました。 無くしてばっかりです。
もう取り返せないものもあるけど(若さとか、若さとか、若さとか)
何かを変え今の生活を打破するには
自分が頑張るしかないのだ。
何者でもないお腹のたるみきったおじさんたちが
悩んだり、戦ったりしながら前を向いて
ちょっとだけ一歩を踏み出せたような
そんな明るい気持ちになれる映画だった。