nekosuki

母との約束、250通の手紙のnekosukiのレビュー・感想・評価

母との約束、250通の手紙(2017年製作の映画)
3.7
WOWOWにて録画鑑賞。
66歳でピストル自殺を遂げた“ロマン・ガリ”の自伝的小説の映画化。

強烈で支配的な母親に求められるままに進路を決める母親依存の息子。
音楽を齧ったり、絵画の才能を発揮するも行く手を阻まれ、唯一残された文学に活路を見いだす。

映画を観ていて、幼少期の環境の大切さを思う。
私は息子に勉強を強制しなかった。ただ『宿題を忘れないように』と、言ったら学校で宿題を終わらせて帰ってきた(笑)

我が家は、ゲームも自由、塾も嫌がったので行かせなかった。
教育に関してはお金の掛からない息子で
大学も奨学金で国公立に行った。

映画は、そんな私には考えられないほどの過干渉で息子が気の毒になったが、意に反して親子仲が良くてまるで一卵性親子。

だが、心の歪みは彼を蝕んでいたのだろう。
母の死後、別れた妻(ジーン・セバーク)は自殺。
本人も自殺してしまうとは…
痛ましい。
nekosuki

nekosuki