風来坊

ウォリアーの風来坊のレビュー・感想・評価

ウォリアー(2018年製作の映画)
3.5
ヨーロッパで語り継がれるフリース人の英雄レッドボット題材にした歴史スペクタクル。8世紀のライン川流域を舞台に、フランク王国の支配立ち向かったレッドボットの生涯を描く。

レッドボットは何かで少し調べたような…微かな記憶。ラッドボッド、レッドバッドと訳される事もあってややこしいなと思った事を覚えてる。

オランダの歴史のお話なのでオランダが巨費を投じてが分かるスケールの大きい作品。エキストラの数とか甲冑などの造りとか端々でお金が掛かっているのが分かる。風景がとても綺麗です。殺伐とした時代の対比効果もあるのか尚更綺麗に見えます。

終盤の手前までは故郷を追われたレッドボットの成長物語で戦闘シーンはあるにはあるが少なめ。本格的な戦いは約1時間40分辺りからとここまでがホントに長かった…。

大自然の中での戦闘シーンはスゴく迫力があります。投石機の迫力スゴいです。やっぱり合戦は大迫力で見応えがあります。ついつい力が入ってしまう。

味方と敵の姿が似通っていてどっちがどっちか見づらい戦闘シーンもある…。時代的なものもあってかなりグロいシーンもあるので苦手な方は注意。動物虐待的なシーンもある…。

敵のフランク王の息子が真のクズでキャラ立ちしていて悪役として申し分ない。でも…実在した人物なんですよね…怖すぎるわ。
ただ…レッドボットも頑固で聞かない所があるし全面的には肩入れ出来ない感じもある。

生け贄とか何にもならないバカな風習…。何時の時代も権力闘争と宗教が戦争に絡んでる…ホントにくだらない。これはキリスト教徒が観ると複雑な心境なのでは?圧政と強制的な信仰に反対する反キリストの戦いでもあるから。

ヨーロッパの方やオランダの方が観ると感慨深いものがあると思いますが、どうしても自分には馴染みのない歴史上の人物なのでピンと来ない。
オランダの史実だからあれも入れたいこれも入れなきゃという気持ちは分かるが、流石に約165分の上映時間は長い…。

それでも大人数での合戦シーンは手に汗握りテンションが上がる。そして戦争はいつも報われる事はない…。歴史スペクタクルアクションとしてなかなか楽しめました。
風来坊

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