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最高の人生の見つけ方のmofaのネタバレレビュー・内容・結末

最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【魅力皆無の幸恵が敗因】

アメリカ映画のリメイク。
モーガンフリーマン、ジャックニコルソン。比べてしまうと、とうしても、
難ありと感じてしまうが、
天海祐希さん好きだし、ムロツヨシさんも良かったしで、結構、楽しめた。
けれど、終始、なんとなく違和感がつきまとう作品だった。

幸枝の存在がイマイチか。
家族のために尽くしてきた主婦という人生から、金持ちで孤独な人間が何かを学ぶ・・というには、幸枝はあまりに魅力がなく、家族の愛が伝わって来ない。家族に尽くしたというよりは、夫からも息子からも背を向けて生きてきた人間としか見えない。夫の改心も、嫁がいなくなるまでという期間限定だからでしょって、冷めた印象を持ってしまう。

金持ち描写も若干行き過ぎてるようで浮世離れしてしまっているし、結婚式のシーンは長過ぎて、いらない。
そもそも、夫の今だけ改心だから、感動もしない。
ももクロのシーンも、やり過ぎ。

息子の引きこもり事案も、秒殺解決にも、まさかね・・・という感じ。
幸枝には、死の前に、なんとかこの息子を・・という凄みは皆無だった。


そして、この幸枝。地味で魅力がないだけでなく、
人のお金で、贅沢の限りを尽くし、
挙句に、人のパフェを自分のもののように、人に振る舞う図々しさも、
なんか鼻につく。


天海祐希さんは、安定の演技だったし、ムロツヨシさん、満島ひかり、賀来賢人も良かった。
ならば、敗因は、幸枝夫婦か。

家族に向き合わず、あとは任せたと、娘に背負わせようとする幸枝に、
娘が一喝したシーンが、
一番、スッキリして、記憶に残った。

幸枝さん役を、鈴木京香さん辺りが良かったんじゃないかなぁ〜と思ったりね。
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