このレビューはネタバレを含みます
私向けではなかった。
主人公が子どもを持つことに強い思い入れのある人物として描かれていたから当然ではあるけれど、セックスできないことや子どもを持てないことを疎外感として扱われると、それらがあってもなくてもどっちでもいい人間は感情移入しにくい。
そうなると作中で彼女たちが抑圧から解放された描写に対してもカタルシスを感じづらくなり…と、登場人物の感情と自分が感じるもののギャップが埋まらないまま終わった。
子どもを作れないことを欠陥のように言うティーナに、「君は完璧だ」って、産めなくても関係ないっていうのでなく、トロルとしての生殖機能はあるから「完璧」と読めてしまうのもなんだかなぁと思ってしまった。