スウェーデン映画は初めてかもしれない。
まずは良くこんな映画を作ったな、という驚嘆
雰囲気はギレルモデルトロ映画
美しい自然、そこに溶け込む醜い主人公の調和した映像美がなんともいえず、
話の展開も色々起こりすぎてドンドン引き込まれていく
ヴォーレとティーナのスタンスの違い
二人の間には圧倒的な情報の格差、境遇の違いがある。
ティーナがもしヴォーレと同じ情報と経験を持ち得たとしたら、果たしてそれでもあのスタンスを取れるのだろうか
そして自分が親になり子が迫害された時、それでも同じ選択肢を取れるだろうか
ポジディブにとれば、環境や教育によって平和は実現できるとも捉えられる。
主演の二人のキャラクター作りが本当に素晴らしかった。それもあり、世界観の作り込みが凄く、のめり込まされる。
終始まとわりつく、二人から伝わってくる違和感、不快感
本当に異種族を受け入れて共に生きていけるのかを常に突きつけられ、
作り手から試されているような感覚を覚えた
これは人間同士でも往々にして起きている対立の構造である。
これから移民問題などで、日本人が突きつけられる問題の縮図でもある