ゆき

ボーダー 二つの世界のゆきのレビュー・感想・評価

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)
3.7
誰が決めた?

税関職員の彼女は醜い容姿から自分を欠陥品と言う。しかし彼女は人の感情を嗅ぎ分けられる長けた感性がある。そして本能的に惹かれ合うヴォーレと出会い日々は変わりだす。

君と僕だけ。
不貞ドラマの代名詞と言えよう、「昼顔」より本能で求め合う2人を見た。
「ぼくのエリ 200歳の少女」は原作、映画2本とも鑑賞。
同じ原作者が作り上げる、ダークな世界観といえど、監督が違えば描き方はそれぞれ。
想像できる範囲の北欧が散りばめられてた。
重いまぶたと動かない表情筋では感情は読めない。
運命的に出会い、知り、味わい、共有する。至って幸せな流れなんだが、閉じない唇やヒクヒクと上唇を動かす仕草、人間らしいとは言い難い。
境遇の違いは価値観の相違を生む。これまた通常。
?マークの浮かぶセリフに合点がいく展開にあっぱれでした。
「残酷さを選ぶ」という彼女の表現は純朴で、まさにおとぎ話。
映画の可能性は無限なんだなあと思える一作でした。
ゆき

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