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よこがおのoliveのネタバレレビュー・内容・結末

よこがお(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

わりと地味な脇役の多い筒井真理子の演技の達者さは確かだと思っていたので主演映画があると知り観ることにした。
自分はなんにも悪い事してない、誠実に仕事をしていてある日突然事件に巻き込まれて転落する。身内といえば身内だけれど…。
厄介なのが自分に想いを寄せているのがまさか出入りしている訪問先の娘とは。慕われていることは分かってもそれ以上の思いがあると想像するのは難しいだろう。好きが講じて嫉妬の鬼となってマスコミに売ってしまう、そのせいで仕事も結婚生活も失ってしまう。
時間が行ったり来たりするのでそれを整理しながら見るのがなかなか骨が折れた。市川実日子が上手い、それを受ける筒井真理子も淡々としつつも運命を受け入れていく様子は凄みがあった。まさか同性に嫉妬されるとは想像もできない市子、そりゃ普通仕方ないよと思う。
被害者の身内も大変だけれどある意味もっと大変なのが加害者家族、そして追い詰めるのは知る権利という御旗を掲げ何様というマス・メディアだ。
介護されるお婆ちゃんがリアルで素晴らしかった。
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