ふじこ

ワン・ミス・コールのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ワン・ミス・コール(2008年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

典型的なアメリカンホラーって感じの作品。
[着信アリ]のメリケンリメイクだそうだけれども、本家の方を全く憶えてないのでなんとも。

冒頭、病院の火災現場から救出される少女。意味ありげに建物を見つめるも、何を尋ねられても黙ったまま。
他方、素敵な日本家屋の縁側でテーブルに向かう女性と甘える猫。不意に猫の姿が見えなくなった為、池の周囲を探す女性に池の中から手が伸び引きずり込まれてしまう。

彼女の葬儀の後、ベスが開いたホームパーティの会場に、葬儀帰りの彼女の友人が訪れ悲しみを分かち合っていると、死んだ女性から携帯に着信がある。
携帯を見ると、着信は現在よりも未来。不審に思いながら留守番電話を聴いてみると、携帯の持ち主の女性の叫び声が…。
て、お話。

薄っすら、物凄く前に視聴した本家着信アリを思い出しつつ、ここからは死亡→着信の連鎖。
物語の真相は、冒頭で火事になっていた病院に居た、とある親子。
最初は母親が代理ミュンヒハウゼン症候群と思われる行動により自身の娘を虐待していたと推察されるも、実際はその女性の娘であり、姉妹の姉の方が一方的に妹を虐待しており、その子の呪いから携帯に登録されたアドレスを辿って呪いが伝搬していた様子。
間一髪で姉妹の母親であるマリーに助けられたベスだけれども、ずっと助けてくれていた刑事アンドリュースは死亡してしまい、証拠保管室に収められた彼の携帯から何処かへ着信が入るところで終わり。


呪いすぎ~~。どうしてそんな事になったのか。
当初疑われた母親から娘への虐待は誤解で、姉妹の妹の方が一方的に姉に虐待されていたって真相なのだけれども、遂にその現場を観られた姉は一人で部屋に放置され、喘息の発作で死亡。それが全ての始まりで、死に際に母親に電話、その着信を受けた母親も火事で死亡、その母親の携帯に入っていた電話帳から刑事の妹、冒頭で池に沈んだ女性と次々伝搬していくのだけれども…なんで?呪い過ぎでは?姉の方が天性の被虐趣味の者だったとして、なんでそれが急に呪いに昇華されたのかも分からんし、本来の対象でありそうな妹や母親のみならずその電話帳に記載されいた人物に伝搬するのかが全く分からなかった。

けれども、いつものアメホラですよ、って言われたら 確かに、となるのでつまんなかった訳ではない。理不尽に呪いすぎる女児にお前なんだよ!と怒りを覚えるくらいで。
あとはジャケット絵にもあるように、呪われてから視える怪異の面構えがなんだかおしゃれ。怖いのだけれども、スタイリッシュ。そこは好きだった。
そのうち本家の[着信アリ]も再視聴しようかな~
ふじこ

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