Inori

イン・ザ・ハイツのInoriのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
3.6
基本的にミュージカルは好んで観る方ではないけど、去年の公開からずっと伸びていて気にもなっていたし、リン=マヌエル・ミランダだし、最近のLatinパワーはすごいし、きっとこれからもどんどん大きくなってくるんだろうなぁという期待からも観た。やはり歌は半分歌詞が聞き取れないので、何言ってるのかは想像。アップテンポの歌がどんどん続き、半分くらいになるとダレが来たのは確か。しかし、ひとつすごく自分に響く歌と踊りのシーンがあったので、うわーやっぱラテン凄いわ!って感じたし、観て良かったなぁと思った。

素敵な温かい地区(エリア)を描いているんだけど、抜け出しにくいというのも良く分かるし、そこでじっとしているだけでいいのかと疑問が湧いてくるのも分かる。夢を持っていても叶えられるのは実際すごく限られた人だろう。そう思うと敗れた夢を持って生き続ける辛さというのもあるのだろう。この映画は若い人たち視点なので、まだ夢を追いかけている途中。私はおばあちゃんの歌が一番印象に残ったかなぁ。「生きたよ。生き残ったよ。もういいかな」という、そんな人生。
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