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イン・ザ・ハイツの小本のレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
3.5
想像以上にみっちりミュージカルで、でもそれがすごくよかった。曲がいいのもあるけれど、ラテン系の移民の登場人物達が多くて、ほんとに日常的に歌って踊ってそうだったから。特別な才能を持った人とか、すべてに絶望した悲劇の人とかじゃなくて、まさに小さな夢や柔らかい信念のある人たちの、食べたり寝たり恋する日々がこんなにドラマチックに響くとは。厚みを持たせる二世の苦労話も現役バリバリな差別話もユーモラスに描かれるから嫌味がない。寧ろ移民問題を考える自然なきっかけになりそうに思う。
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