ピロシキ

イン・ザ・ハイツのピロシキのレビュー・感想・評価

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)
3.9
2時間半の舞台が2時間半の映画になった。すなわち、(オリジナルの舞台はもちろん観たことがないけど)ほとんど「まんま」な作りなのではないかと予想する。

ちょっと誘われたんで泳ぎに行ってきます、とあっさり仕事を放棄してプールへ行ったら、知り合いが全員そこにいて「宝くじ当たれ!」とみんなで歌って踊る世界。日々社畜のごとくがむしゃらに働く自分自身を呪った。ケッ、と思っちゃってかなり集中力がとんだ。しかし「停電」をきっかけに、少しずつ意識を取り戻した。どうやら彼らが、何も考えずにボンヤリ生きているわけではないということが、だんだんわかってきたからである。「立ち上がれ!祖国の旗を掲げろ!」と叫び倒す、アメリカという国だからこそ生まれ得るド直球の集団ダンスには圧倒される。

ドルビーシネマでみさせてもろうた。バカデカい音響はもちろんのこと、解像度のあまりの高さにも改めてビビる。これを当たり前だと思ってはいけない。観客は自分を含めて5人だった。これも...当たり前だとは思ってはいけない。
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