ウルフガー

ドミノ 復讐の咆哮のウルフガーのレビュー・感想・評価

ドミノ 復讐の咆哮(2019年製作の映画)
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アマゾンプライムにて視聴。話には聞いていたけど絵に描いたような失敗作だった。恐らくヒッチコック風のオールドスタイルの国際謀略サスペンスを狙ったのだろう。前半の屋根上の追跡シーンとかでそれが伺える。しかし狙いはわかるもののあまりに時流から外れすぎていてパロディにしか見えない。

ヒッチコックには異常心理と国際謀略という二つの得意ジャンルがあってデ・パルマは異常心理の方はオマージュしてても国際謀略はあまりやってなくて今回やっぱり資質から外れているのだなとわかった。アクションシーンが全然ダメなのは謎だ。「スカーフェイス」とか撮った人が何故こうなるのか。

テロシーンも撮り方に凝った挙句淡白になっているし全てが裏目に出ている。目を惹く見せ場もなくストーリーも普通で好感の持てる人物も出ていなく芝居もまあまあ、となれば普通に面白くない映画ということになる。たまにデ・パルマタッチが出ても、逆に寂しくなる感じ。
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