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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜のliamのレビュー・感想・評価

3.7

監督は「ジェームズ・ブラウン 最高の魂を持つ男」のテイト・テイラー。出演は「ラブ・アゲイン」のエマ・ストーン、「なんだかおかしな物語」のヴィオラ・デイヴィス、「奇人たちの晩餐会 USA」のオクタヴィア・スペンサー、「ヒア アフター」のブライス・ダラス・ハワードなど。

アメリカ・ミシシッピ州。1960年代当時、白人家庭でメイドとして働く黒人女性は“ヘルプ”と呼ばれていた。作家志望のスキーター(エマ・ストーン)はメイドの置かれた立場に疑問を抱き、彼女たちにインタビューをすることに。仕事を失うことを恐れて、皆が口をつぐむ中、一人の女性の勇気が社会を揺るがすことになる。

まだ黒人への差別が酷かった時代の映画。
メイドとして働く黒人女性たちの地位向上のために一人の女性が動く。

ミシシッピ州は差別が根強く残る州で、黒人用のトイレを外に作るレベル。加えて労働環境も悪いヘルプたちは、非常に苦しい環境で働いている。
そんなヘルプ達からインタビューをとり出版することになる。

大筋の話の中に色々なエピソードがあり、そのどれもがよくできている。
中でもミニーとシーリアのエピソードはかなり感動的。本当にあったかは分からないけど、当時もこんな友情があったと思いたい。

最後は少しほろ苦い終わり方だったのが印象的。
ただそういう覚悟が世の中を変えていくんだなと思った。

従来を変える映画。
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