Kororin68

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜のKororin68のネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

一九六〇年代、公民権運動の時代に、ミシシッピ州ジャクソンを舞台に、黒人メイドが声を挙げていくドラマ。
黒人メイドが白人のこどもを育てて行き、たくましさや自尊心を教えていく言葉、そして、その通りに生きようとする姿に、大笑いしたり、泣かされたり、泣かされたり。
「醜さは心の中にあるんですよ。毎朝誓いなさい、「私はあの男たちの愚かな言葉を信じるのか」って」
「お嬢さんは親切。お嬢さんは賢い。お嬢さんは大切」
(憎しみむき出しの女性に)「疲れませんか?」
家事が苦手の奥さんが、最後に開いてくれるお祝い。
教会の歓迎とサイン会。
ポーチで母が味方になって追い返してくれる場面。
最後の旅立ち。
黒人女性の芯の強さを見せつけられる。

人種差別と非暴力(そして、「《キリスト教国アメリカ》の暴力性」)を考え続けている中、観たかった映画。
実話ではない、ベストセラー小説の映画化らしい。
もっともっと現実は、とりわけ、ミシシッピのジャクソンなんて、悲惨だったはず。
でも、こんな映画を今作れるところに、希望を持ちたい。
そして「疲れませんか?」って言える心、「敵を愛するのは難しい。先ずは正直に自分の気持ちを」とか、いただきます。
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