極限のサバイバルを描くファンタジー。隠れた大傑作。可愛い絵なのにR15指定。
それも納得の精神崩壊ギリギリの物語がこれでもかと観客の心に迫ってくる。最高に愛のある悪役ボンドルドの哲学が凄まじく、見たことない邪悪さと清々しいまでの慈愛に満ちた思考をしており、その矛盾がこの世界の愛に満ちながら無慈悲な自然淘汰そのものを表現していて身が凍りそうになった。
それでさえ、許せなくとも大自然のルールだと受け入れているかのような主人公リコ。善悪など子どもの戯言だと、ロリアニメにしか見えない絵柄で説いてくる。
サイボーグ少年レグがすぐに勃起するのは、生命讃歌なのだろう。やたらと少女たちの裸をギリギリで描写した後で切り刻むのも、中途半端な気持ちでロリアニメを見に来た人達の心を折るためだろう。
大自然の深淵、生命の奥深くには、善悪などもなく、無慈悲だとか愛だとか人間の概念では到達出来ない極限の理がただ横たわっている。
