りょー

道草のりょーのレビュー・感想・評価

道草(2018年製作の映画)
3.5
4人の障がいを持つ方を取り上げたドキュメンタリー映画。ニュース等でもよく取り上げられる「障がい者」という人々やその介護をする人々とリアルな生活を知ることができる。映画内で描かれていた障がい者方の中には、感情を抑えきれず他害行為を行ってしまう方もいたが、本当は彼が色々なことを考えており、人にも気遣いができるのだと映像を見るとわかってくる。
しっかりと彼らと向き合っている介護者の方々とその関係を見ると、感情の表出と仕方と程度が少し違うだけで、障がいを持つ方々の本質もほとんど私たち健常者と変わらないのだと気付かされた。
他の方も仰っている通り、終始優しい雰囲気のある映画で、障がいを美しいものとも醜いものとも描かず、ユーモアも交え自然に表現されている。
身近に障がい者がおらず、理解できないことに怖いと感じてしまう自分にとって、これはとても考えさせられる映画だった。
りょー

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