りょー

ラ・ラ・ランドのりょーのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

とても切ないお話だった。
正直に言うと、セバスチャンがただただ可哀想な気がしてしまった。彼女のために自分の夢を内に秘めて定職について収入を得ようとしていたのに、かつての夢を捨てたと文句を言われ、彼女は「あなたをずっと愛している」と言ったのにも関わらず最後には別の家庭を築いて夢を叶えて幸せを掴んだ。それに対して、セバスチャンは自信の夢を叶えつつも独りになり、未練を抱えたまま。セバスチャンに感情移入すると、可哀想感じてしまう。
だが、これは私の(精神的な)子どもの部分が感じたことだと思う。
お互いの夢や仕事のために関係が上手くいかなくなるというのはよくある話であり、そこで恋人同士の関係も分岐していく。
セバスチャンが最後の笑み。彼は本当にミアの幸せを祈っており、たとえその隣に自分がいなくても彼女が幸せを掴んだことを祝福しているのではないだろうか。
そう考えると、セバスチャンという男の人生は、とても切ないと感じると同時に、めちゃくちゃカッコいいとも思う。
映画の演出としては、やはりミュージカルシーンの歌と音楽、ジャズの演奏がめちゃくちゃよかった。最後のifストーリーが切なさを100倍ぐらいにしている。
セバスチャン、幸せになってくれ。
りょー

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