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閉鎖病棟ーそれぞれの朝ーのaskのネタバレレビュー・内容・結末

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

浅すぎる。
閉鎖病棟というセンシティブな話題を扱っているにも関わらず、人物描写が浅いせいで物語に入り込めない。
精神疾患患者を雑に紹介していて、ババっとみせて「ハイ!これ閉鎖病棟!」って感じで、それぞれの人物背景まで語る時間がなくなり、感情移入しにくい。
リアルだなと思う描写もあるけど、リストカット癖や自傷行為を行う人が描かれておらず、比較的明るく心が穏やかな精神疾患患者ばかりを描いていてリアリティがない。
(実体験に基づく)
また心のケアをしているシーンがほとんどなく、カタルシスを得られない。
陶芸のセラピー効果や居場所づくりとしての発展性も描かれず不十分。
特に酷かったのが、小松菜奈の描かれ方。
心情が描かれなさすぎて、マジでハートの強すぎるメンタルつよつよ女で怖かった。
あと移動距離凄すぎてこわい、マジで。
司法と精神疾患ってだけでも題材重いのに更に司法の穴について、介護問題、家庭内暴力、女性への性暴力、薬物疾患患者への司法の対応など、盛り沢山すぎて全然調理できてない。
この中の一つの題材を深く描くので全然よかったはずなのに、欲張ったな、という印象。
2点は全部素晴らしい役者陣への称賛です。
脇役も名バイプレイヤーばかりで、本当に素晴らしかった。
良いセリフもあっただけに残念。
違う脚本と同じ演者ならいいものになっただろうな。
施錠と防犯カメラないのがマジでやばい
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