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窮鼠はチーズの夢を見るのあんずのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.8
あなたの煙草になりたいと思ってた── 。

7年ぶりに再会した大伴と今ヶ瀬。学生時代からの想いを打ち明ける今ヶ瀬に大伴の心は揺れ始める。

成田凌くんの瞳はズルい。
あの潤んだ瞳は甘さも冷たさも併せ持ち、繊細な青年からヤベェ奴まで映し出してしまう。
この映画に限らず、彼の瞳はエロいと思うんです。

中華料理店で大伴を見つめたまま…ハイ…と言う時の表情。
贈り物を大切そうに胸に抱えた時の表情。
声をあげて泣く今ヶ瀬と一緒に泣きました。

飼い主を見上げる仔犬のような顔や両膝を立てた座り方が、寄り添う誰かを必要としているようで、寂しくて堪らなかった。
高い湿度の中で息が詰まるような感覚と、胃を押され続けているような圧迫感とを感じて、ずっと苦しかった。
そんな苦しさの中から生まれたひとつひとつの感情を愛おしく感じました。

強い風が吹く夜明けの海のシーンがとてもとても好きです。
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