このレビューはネタバレを含みます
原作未読で鑑賞。
とにかく受け身な恭一と重たく一途な今ヶ瀬。確実の相性の悪い2人の不器用さが湿っぽく、ダウナーな雰囲気も相まってもどかしいような感情になった。
さとうほなみの嫌な女の演技も見事。今ヶ瀬と2人で会話している修羅場のようなシーンは互いの慢心や不安がじりじりとしていて生々しい恐怖感があった。
ただ本当にどっちつかずで流される恭一の感情はずっと分からなかった。
来年という不確かなものを軽々しく口にできてしまうのは罪な男のなせる業なのだろう。
しかし、アイドルがこんなにも直接的な濡れ場を演じたことにも驚いた。どこか見てはいけないものを見てしまったのではないかとも思った。
物語としては結構ドロドロしているのに、絵面はとにかく耽美。
