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窮鼠はチーズの夢を見るのmiinaのレビュー・感想・評価

窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)
3.0
窮鼠はチーズの夢を見る を見てきました。大倉忠義くんも成田凌くんもどちらも好きな上に、失恋ショコラティエでファンになった水城せとな先生が原作なので早く見たかった。
俎上の鯉は二度跳ねる と2つの作品が原作のようです。
大倉くんファンは、どう見るのだろうか。ボーイズラブが大丈夫ない人はいいのだろうが、結構ベッドシーンもヌードな後ろ姿もバンバン出てくるのだけど、二人がイケメンなのと、二人の作品に対しての覚悟が見えました。特に成田凌くんの演技が上手で大倉くんひっぱられたのかもしれない。
映像も綺麗で行定監督がよく使う雨が効果的に使われでいました。インテリアもおしゃれで効果的だったと思います。

自分のことを好きになってくれる受け身の恋愛ばかりの大伴(大倉)とある日大学の後輩の今ヶ瀬(成田)が7年ぶりに再会。昔から好きだったと突然思いを告げられる。戸惑いを隠せない大伴だが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、二人は一緒に暮らし始める。まっすぐなひたすらな思いに、大伴も心を開いていき...
しかし、大伴の昔の恋人夏生が現れ、二人の関係が変わり始めていく。

大伴は、冷静で仕事ができ、かっこいいし思いやりもあり、完璧な男だけど、人を心底好きになる事はなかったのかもしれない。
今ヶ瀬は、大伴が純粋に好きでまっすぐです。特に女子の夏生とのバトルは凄かった。
「心底惚れるって全てにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんですね」
今ヶ瀬が言った言葉が印象に残りました。女から見ても今ヶ瀬は、一途に人を愛し、可愛いんですね。しかも、他の女が気づくように、大伴の部屋に、タバコのジッポを台所に置いたり、女が気づくようにします。
案外女より陰険かも。
いつも考える椅子に乗るシーンが特に可愛かった。
男同士の恋愛だから何か大事な事に気づくというか。水城せとな作品でもよく書かれる、好きになる事の痛みとか喜びとか心底のドロドロしたところがうまく表現されていました。
しかし、大倉くんも成田くんも攻めましたね。これを機にもっと難解な役とかやってほしい。
あとから思い出して余韻を楽しめました。原作みよーっと。
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