じょうパン

フォードvsフェラーリのじょうパンのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.2
今年は「グランツーリスモ」がとても良かっただけに本作を観る前はどうしてもグランツーリスモよりは劣るやろなと思っていました。しかし想像していたストーリー展開とは違ったので面白かったです。またグランツーリスモとはまた違ったテイストだったのでこれこはこれで別だなと感じました。

◻️脚本
どこまでが実話なのかは私は確認していませんが、ラストにケンが亡くなるのはとても衝撃的でした。そしてキャロルが息子に会いに行くシーンで凄く胸をうたれたというか感動しました。
逆に微妙だったところは、フォードVSフェラーリというタイトル名の内容が半分も描かれていない感じがして、むしろフォード内部の争いみたいな感じでだったのでタイトル名のインパクトが強いだけに少し残念だったなと思いました。なのでも少しフェラーリとの争いを描いて欲しかったかなと思いました。
キャロルがストップウォッチを奪って「いいストップウォッチだな」と言われ「いるか?イタリア製だ」ってら返したのがシンプルに面白かったです。でも相手のもの奪ったらダメでしょとは思いましたが、フェラリーリ側がブレーキ交換のことでワザと止めてきたのでどっちもどっちやからええかとなりました。その後も部品を下に落とすのも面白かったです。
まさか、ル・マンでフォード3台同時ゴールをするとは思わなかったですしある意味騙された感じだったので観ている側の気持ちとしてはぶっちぎりでゴールして欲しかったなと思いました。

◻️演技
クリスチャン・ベールの演技がとても上手く良かったです。特にレース中の車内で暴言吐いたりすのが良かったです。7000回転を許可された時の「Oh,yeah!」が好きでした。あと体作りもワザと痩せたのかな?っていう感じがして凄く良かったです。
マッド・デイモンも言うまでもなく上手い。ラストの息子にペンチを渡しに行って少し涙ぐむ演技にこっちもうるっときました。

◻️映像
かなり夕日のシーンが多く何か意図か都合があるのかなと気になりました。また飛行場で息子と滑走路で話している時のシーンで、カメラマンとかスタッフ側の影が映っているような気がしました。そのシーンの照明は少し変な感じがしたので気になりました。

◻️まとめ
観る前は現代レース映画の方が迫力もあってカッコいい車も多いからどうだろなと思っていましたが、キャロルが7000➕と書いた板を持って行ってケンに指示するシーンを観て、昔のレースはこんな風に指示を出していたんだと思い現代のレース映画とはまた違った良さがあるなと感じました。また現代と昔は別物なんだと感じました。
レース中のシーンで観ている時は鳥肌もたつくらい熱く楽しめる映画でした!
誰にでもオススメできる映画だと思います。
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