またしても「マーターズ」みたいな鬼畜ホラー撮ったんじゃないの?
もうロジェたんってば趣味が悪いなぁ(褒め言葉)
なんて思ってました。観るまでは。
前評判では
「ゴア描写がとんでもない」
とか
「後味が悪すぎる」
とか、やっぱコテコテのフレンチホラーなのかな?と思わせるものばっかだったけど、蓋を開けてみればパスカル・ロジェ史上最高傑作だし、なんならホラー界隈でもっと評価されていいのでは???
快楽殺人鬼がとてつもなく変態なのが「ハイテンション」を思い出すほどのインパクトでかなり良かった!
メーター3周分くらい振り切った変態に追い詰められる絶望感。
ホントに俳優なの?ってくらい表情がかなりイッちゃってる、、笑
かと言ってグロいかと聞かれるとそこまででもないような。
その辺のスプラッター映画と同程度のゴア描写で、構えて観るほどではなかったかな。
何より特筆すべきは最後まで何が真実かわからないリードの仕方。
世界観への引き込み方が秀逸で、似たようなシーンでもある時点を境目に印象がまるで変わるのがおもしろい!
冒頭は、あれ?この展開「マーターズ」でも観たな…またそんな感じ?と思わせといて、凡庸なホラー作品とは明らかに違う様相を呈してくる辺り、しっかりと時間をかけて脚本練ったのが垣間見える。
やっぱり名作は2回目観るのが楽しみになる感じじゃないとね!
ホラー、サスペンス好きに絶対おすすめ。