ピロシキ

DUNE/デューン 砂の惑星のピロシキのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
4.1
原作全く知らないしドラマ版も観てないので、やっぱリンチ版と比べちゃうのは避けられない。とにかくどちらも、原作に忠実っぽいことはわかった。そのうえで、ヴィルヌーヴ版は「軽いか重いか」と問われたら断然重いし、「速いか遅いか」と問われたら断然遅い。そして「好きか嫌いか」と問われたら、断然好きである。

「まだ始まったばかり」なのだそう。物語がようやく動き出す地点に至るまでの2時間半。お膳立ては整ったと思っておこう。胎内にいるもう一人の主要キャラ、夢で見たオナゴとのロマンス、砂虫ライド、破壊の呪文、風船おじさんとの決闘、帝国への反乱。リンチが後半45分で一気に広げて畳んだパンパンの情報量を、Part Twoは何時間かけて処理するつもりなのだろう。そればかりが気になる。

映像はデカいに越したことはないが、やっぱこの「音」は自宅で再現できない。ジマー作の地響きするほどのスコアを聴きに行くだけでも映画館に行く価値があるってもの。
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