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DUNE/デューン 砂の惑星のペインのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
2.5
美男美女な登場人物たちに、“神妙な面持ち”をさせ、それとなく整えられた画面と、シリアスな空気感を醸せばタルコフスキーになると思ったら大間違いであろう。

クリストファー・ノーラン、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、ロバート・エガース辺りは、現代のタルコフスキー病、タルコフスキー呪縛に苛まれている三銃士感がある(※とりわけノーランはこの三者の中ではケレンもかなり持ち合わせているが)。

本作からはタルコフスキー映画にあるような詩(ポエジー)をまるで感じないし、画面奥深くに吸い込まれていくような感覚はない。始終小綺麗な雰囲気MVを観ているような感覚で、端的に言って面白くは…ない🙇(※時折、ティモシー・シャラメの顔がアップで映る場面なんかは、“Sign of the Times”のMVのハリー・スタイルズを彷彿とさせるものがある🔎)。

ゼンデイヤちゃんに、旅の始まりはこれからよ!なんて言われてしまったので、重い腰を上げてPart2を観に行かねば…

P.S.
“それとなく整えられた良作”を見せられるくらいならば、私はデヴィッド・リンチ版のような破綻、奇っ怪さをこそ愛でたい。
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